遺言執行者の報酬

遺言書に書かれている事を執行する遺言執行者の仕事は手間もかかり、責任もかなりのものです。
だからこそ執行者にはそれ相応の報酬が用意されており、遺言書にも記述されているかと思います。
しかし必ずしも報酬について記載されているとは限らず、下手をすれば何1つ触れていない場合もあります。
では報酬についての記載がされていなかった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

無難な方法と言えば、相続人同士で話し合いをすることでしょう。
しかし相続の話は非常にデリケートなもので、更に執行人の報酬についての話が加わると、混乱は免れません。
そこで執行者に報酬を支払う為に遺言者自身が家庭裁判所に赴き、報酬付与の審判申し立てを行います。
申し立てを受けた家庭裁判所は相続財産や執行者との関係性、執行難易度によって報酬額を決めていきます。
尚家庭裁判所へ申し立てるには、執行者に対しての報酬が無いことが絶対条件となります。

ではどのようにして、家庭裁判所へ申し立てを行うのでしょうか。
まずは書類の準備です。
必要となるのは、遺言者の戸籍謄本・除籍謄本・収入印紙・切手等です。
他にも遺言書の写しが求められる場合もあるので、必ず用意するようにして下さい。
ただし家庭裁判所へ申し立てを行ったからとはいえ、報酬が今直ぐに支払われる訳ではありません。
報酬は遺言執行が完了してから、請求することになります。
もし途中で解任された場合は、解任理由によって報酬の受け取りが出来なくなるので要注意です。

遺言執行者の仕事を無報酬で行うことに対して、不平不満があるのも当然です。
プロの専門家は数十万円の報酬があるにも関わらず、素人は無料となれば尚更でしょう。
時と場合によっては法律の知識も必要となるので、無報酬で行うのはあまりにも酷な話です。
でも例え遺言書で報酬について書かれていなかったとしても、対象方法はあります。
家庭裁判所へ赴き、貰うべき物はしっかり貰うようにして下さい。