遺言書や執行者がいてもトラブルになる

相続の問題は複雑なもので、仲が良い親族でもトラブルを引き起こしてしまうことも珍しくありません。
でも遺言書のお蔭でトラブルにならずに済んだという事例は沢山あり、遺言の内容を実行する執行者の働きで難しい相続手続きも上手く進んだという話もよく聞きます。
しかし遺言書や遺言執行者の存在が、逆にトラブルを引き起こしてしまうケースがあるのも事実です。

例えば血縁関係者以外の人物に、財産を引き継がせたいと遺言書に書かれていたとします。
あかの他人に大事な財産を分け与えることになるので、トラブルが起きてしまうのは避けられません。
事前に伝えていたのならばまだしも、遺言書により初めて知ったとなれば大事です。
一体何の意図があって第三者に財産を引き継がせたいのか、相続が発生してから被相続人に聞くのは不可能です。
その為に裁判沙汰まで発展し、問題が泥沼化することになるのです。

また遺言執行者と相続者の間にも、トラブルが起きてしまう事例はあります。
遺言書に書かれている内容は、必ずしも相続人が満足いくような内容であるとは限りません。
でも遺言執行者は遺言書の内容を執行する立場にあるので、相続人が満足していないからと勝手に変えることは不可能です。
その為に執行者と相続人が対立し、トラブルになります。
遺言書の内容がよく分からない時も、要注意と言えるでしょう。
遺言書の内容がよく分からないものになると、相続人の考えと食い違ってしまい、結果的に争いを引き起こしてしまうことにつながるのです。

遺言書や遺言執行者がいたとしても、トラブルは起きてしまいます。
寧ろ遺言書や執行者の存在そのものが、トラブルを引き起こしてしまうこともあるのです。
ここまで来てしまうと、素人ではどうしようもありません。
もし困ったことが出て来てしまったら、弁護士などの専門家に相談してみては如何でしょうか。
彼等ならばそれぞれの事情をしっかり把握した上で、良い方向へと導いてくれる筈です。